2011年05月27日

暫定放射能含有基準は低レベル放射性廃棄物を食べることを意味する

国内で、セシウム137の食品含有量が暫定基準として3/19に10Bq/Kgからいかの値に引き上げられました。
 
セシウム(Cs-137)
飲料水 200Bq/kg
牛乳・乳製品 200Bq/kg
野菜類  500Bq/kg
穀類  500Bq/kg
肉・卵・魚・その他 500Bq/kg



原子力環境整備・資金管理センター「原子炉から発生する低レベル放射性廃棄物ポケットブック - 政令等による埋設濃度上限値と処分申請値の例」

Cs137の項目に注目していただきたい。
高レベル放射性物質としての処分できる最大値が
1.04×108〜4.07×108Bq/kg
低レベル放射性物質としての処分できる最大値が
10Bq/kg

そう。恐ろしいことに、暫定基準で通った野菜やお魚は、低レベル放射性物質どころか、高レベル放射性物質として処分されるほどの値だったのです。

いやいや、そんなはず無い

別の情報を参照してみましょう。

6-2 余裕深度処分の濃度上限値及びα核種濃度区分値(6.3)
こちらを見ると
1.0×108Bq/kgが高レベル放射性物質としての処分
9.7×103Bq/kgが低レベル放射性物質としての処分

低レベル放射性物質としての処分値がちょうど103オーダーでずれています。殆どのサイトがこの値
恐らく誤植です。

あーびっくりした。

でも、0.5kBq/kgの食品が流通に乗ることや、これは最大値であることを考えると、20倍の差っていうのは小さすぎます

radx
低レベル放射性物質の下に極低レベル放射性物質(浅い場所にコンクリートで固めずに廃棄してもOK)という区分けがあり、これが大体1/30〜1/100程度に設定されていますが(注:上の表では半減期が比較的短い物質なので少なめの値になっています)、この値は超えてしまいます。(暫定基準、これでいいのか?)

つまり、われわれの食卓に乗るものは食べ物ではなく、低レベル放射性廃棄物だったのです。ひとつ賢くなったね!

いや、本気で何とかして欲しいんですが;


blackwingcat at 00:00コメント(4)トラックバック(0) 
時事ニュース 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by heisei230416   2011年05月27日 14:19
4
今回はちょっと難しかったです。

自分で計算してみようと思いましたが、断念しました。
2. Posted by blackwingcat   2011年05月27日 18:27
> 今回はちょっと難しかったです。
> 自分で計算してみようと思いましたが、断念しました。

参考サイトに書いてある値が Bq/t なので単位を野菜などの汚染で
使われているBq/kgにして10^-3しただけです。
3. Posted by 通りすがりの名無し   2011年06月10日 17:49
記事に書かれている
>>6-2 余裕深度処分の濃度上限値及びα核種濃度区分値(6.3)
を見ましたが、9.7×10の3乗Bq/kgというのはこれで10μSv/y相当になるという数字ですね。
記事のその下の表をみると、Cs137はβ・γ崩壊核種なので、
10の6乗Bq/t、すなわち
1000Bq/Kg以下はクリアランスレベル以下、放射性廃棄物ではない、ということになります

>>つまり、われわれの食卓に乗るものは食べ物ではなく、低レベル放射性廃棄物だったのです。ひとつ賢くなったね!

この部分は訂正したほうがよいと思います
4. Posted by blackwingcat   2011年06月11日 12:23
> この部分は訂正したほうがよいと思います

ありがとうございます。
再度検証してみます。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
Arcana Collection
記事検索