2011年05月20日

放射線安全派の理論の矛盾点 その4(大谷浩樹氏編)

先日の大谷浩樹准教授のテレビの放映内容があまりにもひどかったので調べてみました。




 フジTV 3/23
「たとえば、ホウレンソウを水洗いすれば10分の1に減少するというのは、規制値の10倍も水洗いすれば普通に戻るということですかね。買ったホウレンソウをそのまま生で食べる人はいませんよ。必ず洗いますよ」

先日の記事で書いたとおり、3月18日には通達で測定値は洗ったものとされていて、3/20にはインターネット上でも実は洗浄後の値であることが流れていました。それを、知らなかったとは考えにくいですよね。


★ 洗濯物の外干は大丈夫? 大谷「ついたとしても払い落とせるので大丈夫」

洗濯物を外に干した場合、花粉でさえ、完全に除去することは無理です。
原発から20〜30キロ圏内にいる人たちに「洗濯物は屋内に干してほしい」と案内が出ていましたが、実際、3月中は東京都内でも何度も高濃度の放射能を含む風が観測されており、この期間中に外に干した洗濯物は取り込んだ後、かなり汚染されていたと考えられます。



★ 母乳に心配は? 大谷「母体に摂取された放射能は自然生理機能で排出されるし母乳に影響ない」

母乳から放射性ヨウ素が検出されて問題になりました。
影響は無いどころか基準値を超える値も検出されてニュースになりましたね。
今後は、放射性セシウムが主な汚染になっていくと思われますが。


フジTV とくダネの発言
「薄まるから大丈夫。また、食物濃縮が起きた魚を食べても、身体から出るし時間と共にヨウ素もセシウムも半減して行くから大丈夫」

ある程度は薄まりますが、流出量が多すぎて薄まった状態でも基準値をはるかに基準値を超える魚が沢山水揚げされました。
セシウムは半減期30年でそんなに簡単に薄まりません。


大谷『放射能は筋肉に蓄積しますが、筋肉の癌なんてものはありません』

横紋肉腫 平滑肉腫 というのがちゃんと存在します。特に平滑肉腫は治療が非常に困難で手術で取り除くしかありません。また、筋肉に放射能が蓄積すると筋肉の間の脂肪なども軟部肉腫に冒される恐れが高くなります。筋肉に蓄積されれば周縁組織が放射線を受けるのは当たり前です。
また、筋肉の癌については、正確に言うと、細胞分裂が非常に遅いため、DNAが破壊されても、癌になるまでの時間が非常にかかるだけで細胞の入れ替わりが遅い分、DNAの修復ミスが細 胞一つ当たりに蓄積される量はより大きくなり、癌化よりアポートシス(細胞死)の発生率のほうが高くなるかもしれません。アメリカで放射線が心臓病 の発生リスクを大きくすると言われており、これが関係していると思います。


TBS ひるおびの発言
『放射性セシウムはγ線を放出すが、体内に蓄積されたとしても、γ線はカラダを突き抜けてしまうので、全く影響を与えない。健康には問題ない』

1.放射性セシウムはβ崩壊するものもある。
2.ガンマ線は貫通して全く影響を与えないのではなく、徹甲弾で細胞に小さな穴を開けるようなもの。アルファー線は散弾銃で細胞を広範囲で破壊するようなもの。アルファー線の 1/20 の影響力を持つと言われており、全く影響を与えないと言うのはありえない。
昔、一時やっていた、『セシウムは食べても大丈夫』に匹敵するくらい衝撃的な放送でした。



ひるおびは 特に福島の子が疎開先でいじめられたなどの番組も放映しており、福島県民を、「放射能が安全」「避難すると子供がいじめられる」 などの情報で福島の人たちを意図的に閉じ込めようとしてるんじゃないかと勘ぐりたくなります。

こんな感じで、大谷浩樹准教授の話の内容は、10話して1の真実もないんじゃないかって位ひどかったんですが、放送局って事前チェックしないのか、それとも意図的にでたらめな安全説を広めようとしてるのか…正直訳が分からないです。


blackwingcat at 00:16コメント(0)トラックバック(0) 

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