2011年03月21日

菅首相の視察が迷惑すぎる件

「菅首相の被災地視察、悪天候理由に中止」 News i - TBSの動画ニュース

あれだけ、パフォーマンス好きの菅首相が、悪天候を理由に視察を取りやめました。
このニュースを見た人がどう思うかまったく考えていない『そこまで、放射能を含んだ雨のリスクが高い』んじゃないかと思ってしまう。

(現に、各地の放射線カウンタは上昇中ですが)

現場に迷惑をかけてまで行こうとしていた視察を『悪天候』だけを理由に取りやめるのはあまりにも軽率すぎます。
現地の天候不良でヘリコプター離着陸が困難とかいう話もありますが、その位何とかなると思うんですけどね。

それなら最初から行くなんていわなければ良かったのに。
直前になってドタキャンされたほうもたまらない。



【東日本大震災】政府、後手の対応 首相視察が混乱拡大との見方も+(2/2ページ) - MSN産経ニュース

事故2日目の原発視察も、そもそも問題があったといわれています。

平成23年3月12日(土)午前2-内閣官房長官記者会見 - 政府インターネットテレビ
2時の記者会見で、記者が『大気への作業について』質問していることから、既にベントの必要性を訴えていた東京電力に首相が視察で被曝しないように政府からの強い待機命令を出していたことが伺えます。

平成23年(2011年)福島第一・第二原子力発電所事故について 平成23年3月19日(07:00) 原子力災害対策本部

爆発したのは15:36ですが、資料上では0:30頃からベントの必要性があることが分かっていて、3時に作業予定だったのを8時の首相の視察後の9時に延長したそうです。

が・・・圧力が高くなりすぎたのと海水を注入し続けていたせいで塩でうまく弁が開かず1気圧に下げるはずが、設計上の限界以下に下がらず(設計上は4.7気圧までに耐える)

というわけで、首相の視察で作業が6時間以上遅れ、うまく弁の開放ができなかったために、水素がたまって、爆発してしまったという分析もあるそうです。

1号機の爆発により放射線濃度が上がり、作業が難航して連鎖的に他の原子炉も水素爆発を起こしたとしたら、首相の責任は重大ですね。

ロシアの専門家が指摘「東電の初期対応“賢明ではない”」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

肝心の視察の感想ですが、

asahi.com(朝日新聞社):首相「津波被害の大きさ実感」 視察から官邸に戻る - 東日本大震災

これだけ。
はっきり言って何しに行ったのやら。

asahi.com(朝日新聞社):首相「僕はすごく原子力に強い」 内閣特別顧問に語る - 政治

原子力に詳しく、現場から場合によっては指揮を取るために向かったという話だが、実際は現地の状況を正直に話せば『俺に判断させる気か』と罵られたり、言ってることとやってる事が違うそうです。

確かに、記者会見でも、東京電力のせいにしっぱなしですよね。
今の政権何とかする方法って無いんでしょうか…。


blackwingcat at 10:24コメント(0)トラックバック(0) 
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