2011年03月15日

起こるべくして起こった福島原発の事故

今回の福島第1原発の事故の原因は、外部電源が地震の影響でSTOPした上非常用のディーゼル発電機が『何故か』動作しなかったことですが・・・。

半年前にこんなことがありました。

定期検査中の福島第一原子力発電所1号機における非常用ディーゼル発電機損傷の原因と対策について

風のたよりーいわき市議会議員 佐藤かずよし  : あわやメルトダウン、福島第一原発2号機電源喪失水位低下

2010年 06月 19日

17日午後、第一原発2号機であわやメルトダウンの事故が発生しました。発電機の故障で自動停止したものの、外部電源遮断の上に非常用ディーゼル発電機が すぐ作動せず、電源喪失となり給水ポンプが停止、原子炉内の水位が約2m低下、約15分後に非常ディーゼル発電機が起動し隔離時冷却系ポンプによる注水で 水位回復するという、深刻な事態でした。東京電力は事実経過を明らかにしておらず、真相はまだ闇の中ですが、この事故は誠に重大です。
原子炉緊急停止後、電源喪失が長引けば、燃料の崩壊熱を冷却する冷却水が給水されず、水位がさらに低下し、むき出しの燃料棒が崩壊熱により溶け、炉心溶融=あわやメルトダウンという、スリーマイル原発型の最悪の事態に至る可能性があったのです。

本来、冷却材喪失事故時に緊急炉心冷却装置により原子炉への注水を行い、燃料の露出による破損を防止し、冷却材喪失事故と外部電源喪失事故が同時に発生し た場合でも、非常用ディーゼル発電機が起動し緊急炉心冷却装置への電源供給を確保することになっていますが、今回の事故では、非常用ディーゼル発電機の起 動が大幅に遅れました。
保安規定上は外部電源の喪失信号を受け、非常用ディーゼル発電機は10秒以内で自動起動し、緊急炉心冷却装置ポンプへ電源 を供給することになっていますが、今回は約15分との報道もあります。外部電源喪失を模擬した柏崎刈羽1号機系統機能試験のデータでは発電機起動が7,6 秒とされています。これは誠に由々しき事態です。

東京電力は当初、発電機が停止した原因を「発電機そのもののトラブル」と説明していましたが、18日になり「外部からの電源の供給が何らかの原因でストッ プしたため保護装置が働いて発電機が止まり、その結果、原子炉の自動停止に至った」と福島県に報告したといいます。しかも東京電力はこの件を報道機関に発 表していませんでした。

海水による冷却についても4年近く前の記事で意味が無いとされています。
福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ

2007年7月24日

福島原発はチリ級津波が発生した際には機器冷却海水の取水が出来なくなることが、すでに明らかになっている。これは原子炉が停止されても炉心に蓄積された 核分裂生成物質による崩壊熱を除去する必要があり、この機器冷却系が働かなければ、最悪の場合、冷却材喪失による苛酷事故に至る危険がある。そのため私た ちは、その対策を講じるように求めてきたが、東電はこれを拒否してきた



さらに、2週間前の記事。
東電、429機器で点検漏れ=柏崎刈羽、福島原発を調査

2011年2月28日18時6分

東京電力は28日、柏崎刈羽(新潟県)と福島第1、第2原発の点検漏れに関する調査結果と再発防止策をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。点検漏れは3原発で計429機器に上るが、東電は「既に機器の健全性を確認しており、安全上の問題はない」としている。

東電によると、点検漏れは柏崎刈羽で375機器、福島第1で33機器、福島第2で21機器。漏れた項目は非常用ディーゼル発電機の冷却設備や空調機用のポンプなどで、多くは自主点検事項だった。点検計画への記載ミスや管理書類の不備が原因という。


福島第一原発の33機器で点検漏れ 最長は11年間

2011年3月1日

東京電力は28日、柏崎刈羽原発(計7基)の多数の機器で点検漏れがあったことを受けた調査で、福島第一原発の1〜6号機でも33機器で点検漏れが見つかったと発表した。6号機の原子炉建屋内にあり、残留熱除去系の電動弁に電力を供給する分電盤は11年間点検していなかった。東電は同日、調査結果と再発防止策を国に報告した。

東電によると、点検の計画表作成時の記載ミスや点検発注時の書類の確認不足などのため、各号機で2〜11機器の点検漏れがあり、点検期間を半年〜11年過ぎていた。これらは定期検査ではなく、自主点検の対象という。いずれも健全性に問題はないなどとして運転は継続する

福島第二原発1〜4号機でも21機器で点検漏れが見つかり、2月2日に発表した。


機器点検漏れで国が改善を指示

2011年03月03日

●東電の原発

東京電力福島第一、第二の両原発内にある計54の機器が点検の対象から漏れ、最大11年間も使用期間を過ぎて使われていた機器があった問題で、東電は2日、国に保安規定違反と判断され、改善を求める指示文書を受け取ったと発表した。東電は6月2日までに点検漏れの根本的な原因と再発防止策をまとめ、国に提出する

東電はこの問題を発表した先月28日、点検計画表に誤りがあった書類上のミスなどが原因と説明していたが、国からの指示文書では、計画表の点検方法が整っていない▽膨大な作業量が原因となって入力ミスがあった――なども問題点として指摘されている。
どう見ても今回のは人災ですね。
この時点で運転中止して点検すればよかったのではないでしょうか。

ところで、菅首相は12日午前7時すぎに原発視察するために、高圧で危険になりつつある原子炉の放射能を含んだガスの放出要請を10時間近くとめたみたいですね。

で、手遅れになって海水まで突っ込む事態になったみたいなんですが、熱いフライパンに海水混ぜると、塩が再結晶化してこびりつくわけなんですが、これによって、ポンプや弁が故障してにっちもさっちもいかなくなるって思わなかったんでしょうかね。


正直、意味が分からなかったです|;・ω・)



blackwingcat at 21:17コメント(1)トラックバック(0) 
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コメント一覧

1. Posted by あまみや   2011年03月16日 05:02
記事上部のリンクは
http://www.tepco.co.jp/cc/press/10061703-j.html
の間違いでは?

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